奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
今日は1月7日の人日(じんじつ)の節句の行事食。「春の七草」が入ったおかゆを食べると、1年間を無病息災で過ごせるとされています。春の七草は、「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の7種。お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を労り、冬に不足しがちなビタミンも補える、理にかなったお粥です。そして今年は、この七草粥にストロベリー葛湯を足して、食べ過ぎや飲み過ぎで重くなった体を整えませんか?
今回は、ストロベリーティー葛湯のレシピをご紹介します。
*お好みでいちごジャムを入れてお召し上がりください。
食材の成分の一部分を表す数字ではなく、食材を丸ごと摂ったときに体や心にどう作用するのかという東洋医学の「薬膳」の考え方のことです。
これまでイチゴがもつ食材の力についてお伝えしました。
■ビタミンC豊富な「とろける香りいちご」。効能と摂り方のコツについてはこちら→https://8-nakamura.co.jp/2021-09-24/
■薬膳的イチゴの効用についてはこちら→https://8-nakamura.co.jp/2021-11-03/
ここでは、紅茶と葛がもつ食材の力について紹介します。
紅茶は中国茶をさらに発酵させたのが紅茶で、紅い色のもとはテアフラビンという成分で、カテキンが発行の過程で結合してできたものです。緑茶に含まれるカテキンと同じ薬効を持つとされています。
紅茶は二日酔いや疲労・倦怠感を解消し、高血圧や肥満症、脂質異常症の予防に効果的で、消化を促進し、尿路結石の排出にも役立ちます。内臓を温める働きがあるので、イギリスでは風邪をひいたときの民間療法としても飲まれています。
マメ科の植物である葛からできる葛粉は、葛餅やくずきりの材料にしたり、片栗粉と同様に料理にとろみをつけたりするのに使われます。片栗粉はカタクリが原料(最近ではじゃがいものデンプンを使うことが多い)なのに対して、葛粉は葛の根を精製をしたものです。
葛は、発汗を促す働きがあり、発熱や下痢の状態を改善するので、風邪をひいたりおなかをこわしたときには欠かせない食材です。葛湯にしょうが汁とはちみつを少し入れて飲むと、とても体が温まり、汗が出にくいときに効果が期待できます。また、葛湯に練り梅を入れると下痢の時に役立つので、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭には重宝します。
葛は内臓を温めながら、体表面を冷ます働きがあるので、湿疹やかゆみ、ニキビなど皮膚に炎症がある時におすすめです。同じ体を温める食材で代表的な食べ物に生姜がありますが、葛とは反対に、体表を温める働きがあるので、湿疹やかゆみ、ニキビなど炎症がある時には火に油を注ぐような状態になるので、控えたほうがいいでしょう。このように、食材の力の知識はあなたが「自分に合うかどうか」を判断する基準になります。
いちご、紅茶、葛の3つの力が入ったストロベリーティー葛湯は、胃腸を整えて、むくみ改善の働きが期待できます。そして、いちごは内臓を冷ます働きがありますが、紅茶と葛の2つの食材に温める力があるので、ストロベリーティー葛湯全体でみると、内臓を温める働きが期待できます。お疲れの体には、ストロベリーティー葛湯で内臓をスッキリ整えたいですね。
■ご利用方法はこちら→https://8-nakamura.co.jp/2021-11-17/
■東大寺門前市場についてはこちら→https://8-nakamura.co.jp/2021-10-22/