奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
これまでに6月5日に開催した『Communication Forum2023』模様をお届けしています。今回は、このフォーラムの中から写真家山崎エリナ氏の基調講演の様子をお伝えします。
■『Communication Forum2023』中村社長挨拶ー相互理解から始まる問題解決への糸口ー→https://8-nakamura.co.jp/2023-06-14/
■これからの地域建設業の方向性と継続教育の重要性-Communication Forum 2023-→https://8-nakamura.co.jp/2023-06-16/
兵庫県神戸市出身の山崎エリナ氏は、阪神淡路大震災を経験後、パリに拠点を移し、3年間の写真活動に専念。40ヵ国以上を旅しながら撮影を続け、エッセイを執筆。帰国後、国内外で写真展を多数開催。国内外問わず作品の評価は高く、第72回アカデミー賞にて名誉賞を受賞した映画監督アンジェイ・ワイダ氏から高く評価され、ポーランドの美術館に作品収蔵している。NHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」では、スチールカメラマンとして深海撮影し、菊池寛賞を受賞。
2018~2023年「山崎エリナ写真展 インフラメンテナンス」を福島、新潟、大阪、東京ビックサイトなど全国各地で開催。橋梁、トンネル、道路のメンテナンス現場を撮影した写真集『インフラメンテナンス~日本列島365日、道路はこうして守られている』は、インフラメンテナンス大賞優秀賞を受賞(国土交通省)。2023年にはこれまでの取り組みの成果が評価され、インフラメンテナンス 特別賞を受賞(JFCE)。
これまでの作品には、『アイスランドブルー』(学研)、『サウダージ』(初版 ピエブックス)、『千の風 神戸から』(学研)、『ただいま おかえり』(小学館)、『アンブラッセ~恋人たちのパリ~』(ポプラ社)、『三峯神社』、『インフラメンテナンス~日本列島365日、道路はこうして守られている』、『Civil Engineers 土木の肖像』、『トンネル誕生』、『鉄に生きる サスティナブルメタル 電気炉鉄鋼の世界』『アクアライン 知られざる姿」(以上、グッドブックス)、『ローカルゼネコンの素顔 ~眼差しの先に』がある。
プロのカメラマンによる現場撮影は、インフラメンテナンスの重要性を多くの人に認知してもらうことや、今後の人材確保につなげようと、福島県にある寿建設株式会社の森崎英五朗社長の発案から始ました。
撮影初日の工事現場では、草刈りの作業中。道路の修復作業のイメージばかりが強かったが、草刈りや除草作業をしていることへの驚きと、黙々と作業している人に魅了された山崎氏は毎月工事現場に通うように。
作業員との会話でこぼれる笑み、汗がほとばしる中見せる一瞬の笑顔、トラックが猛スピードで走る脇で働く人、そんな人たちの目や手をもっと近くで撮りたいと、望遠レンズも使わずに作業員の姿を追いかけながら撮影し続ける山崎氏の作品には、ごつごつとした現場で働く女性のしなやかさ、作業員のひたむきな姿勢など人間味に溢れています。
山崎氏は「建設という仕事は、頭脳・体力・精神力が必要で、現場では、細やかな作業や巧みな連係作業に圧倒されるも、道路や橋など人々の暮らしを守っている人がいると感動する」と語ります。
写真にはぱっと見ただけで、働く人たちの魅力が素直に入っていく力があると、山崎氏は話します。写真展では、「自分の人生を表している」と目に涙を浮かべて話す建設業に携わる人や、笑顔がかっこいいと感じる子どもたちがいり、作業中の看板を見たら“ありがとう”と言おうと思うそうです。パリでインフラメンテナンスの写真展を開催した時も、感動で涙した来場者もいたとか。
写真家がみた建設業は魅力に溢れ、真剣に取り組む姿は美しく、「これからも黙々と作業する人の表情を伝え、たくさんの人に知ってもらいたい」と語ります。
フォーラム終了後、会場近くでは即席の写真集販売とサイン会が開かれ、山崎さんや写真集を買う人同士会話が弾み、和やかな雰囲気が漂っていました。
■山崎エリナさんのHPはこちら→https://yamasakielina.com/
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