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イノベーションで乗り越える「食の未来」。

奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。

 

今回は、なぜ、中村建設が運営するいちごカンパニー奈良のいちご工場が未来の農業の可能性を広げるのかについてお届けします。

新しい農業スタイルに期待する3つの背景

国連によると、2050年に世界人口はいまより33%も増え、98億人に達し、そのうちの約2/3は、都市部に住む。それまでに2009年の70%も食料を増産しなければならないと予測しています。

 

  • 背景①2050年までに世界な人口増加により、食料需給のひっ迫が必至の状況にある。
  • 背景②温暖化に伴う異常気象の頻発や、肥料や灌漑用地下水の枯渇が進行する。
  • 背景③過剰な農薬や化学肥料の散布よる土地の劣化により、豊かな農地が減少する。

 

日本でも内閣府が、ムーンショット目標5 「未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出」を掲げ、2050年までに「資源の完全循環」と「自然との共存」を目標に、地球環境を回復させながら都市文明を発展させるための研究開発が進んでいます。課題解決の具体的な方法の一つが、環境を植物に適応させた閉鎖型植物工場です。

閉鎖型植物工場のメリット

  • メリット①少量の水でも青果物が栽培できる。
  • メリット②農地を農薬から解放できる。
  • メリット③フードロスの減少
  • メリット④安定した供給が可能になる
  • メリット⑤青果物の生産方法と米・雑穀・豆などの保存ができる主要作物のこれまでの慣行農業スタイルを切り離すことで、拡大する都市市場に出荷できる。

 

2019年には、ニューヨーク市全体に散らばる計6500平方メートルほどの不動産で、葉物野菜を栽培するようになっていました。環境コントロールされた建物の中で、レタスやチンゲン菜などの数十種類の野菜を育てています。毎月の収穫量は約75トンにのぼり、そのすべてを半径80キロ以内の都会のスーパーマーケット、レストラン、カフェに卸しています。

いちごカンパニー奈良

弊社のいちごカンパニー奈良の「いちご工場」は奈良市内の倉庫の一角を利用しています。栽培棚は規模や用途に応じて組み替えができるので、店舗の一角や空きコンビニといった、比較的狭い空間を立体的に有効利用することができます。「いつでも、どこでも、だれでも」と言うコンセプトで開発された閉鎖型植物工場なので、農業経験がない方でも栽培管理ができるようになっています。簡単な作業が多いので、高齢者や障害をお持ちの方も働くことができ、地域の雇用にもつながります。

 

閉鎖型植物工場は、地球全体の食料課題を解決する糸口の一つです。中村建設はハイテクノロジーとテクニックと培ってきたノウハウで、持続可能な食料生産に貢献していきます。

 

もし、閉鎖型植物工場にご興味ありましたら、いつでもお問い合わせください。

■お問い合わせはこちら→https://8-nakamura.co.jp/contact/

 

 

参考図書

■『サスティナブル・フード革命』未来の食を変えるイノベーション 著者:アマンダ・リトル 訳:加藤 万里子 出版社:インターシフト (合同出版)

参考サイト

■内閣府ムーンショット型研究開発制度→https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/index.html

 

これまで紹介した「いちご工場」の記事はこちら↓

■「とろける香りいちご」の秘密 なかなか県外に出回らないブランドいちごを化学農薬を使わず、1年中栽培可能に→https://8-nakamura.co.jp/20210502/

■「本当に美味しいイチゴを一年中届けたい!」植物工場の話。→https://8-nakamura.co.jp/20210505/

■「とろける香りいちご」の秘密。いちごカンパニー専用オリジナルLED→https://8-nakamura.co.jp/20210517/

■「とろける香りいちご」の秘密。天然由来、ハチの受粉システムについて→https://8-nakamura.co.jp/20210518/

■「とろける香りいちご」の秘密 砂漠の真ん中でも北極圏でも栽培が可能→https://8-nakamura.co.jp/20210528/

■「とろける香りいちご」の秘密 高さ3m以内の室内に5段の栽培棚→https://8-nakamura.co.jp/20210612/

 

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