社長直伝！就職活動の面接でもっとも大切なこと。自分の魅力の伝え方とは

奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設（株）のサチです。

8月27日（土）に開催した奈良県企業合同インターンシップを開催しました。

座談会での質疑応答では、学生さんから「社長を目指した理由は何ですか」、「面接でもっとも大切なことは何ですか、どんな準備をしたらいいでしょうか」という質問や、挫折をした時の気持ちの持ちようを教えてほしい、座右の銘を教えてくださいという声もありました。

Q.面接を受けるうえで、もっとも大切なことを教えてください。また、自分の魅力を伝えるために、どのような準備が必要ですか？

A.中村建設㈱中村社長:

面接は大変と思われがちですが、そもそも面接は相手を喜ばせることではありません。面接とは、会社にいかに自分がどんな人間かを伝える場です。伝え方が下手でもえぇから、この会社でやりたいことを本心で伝えてほしい。

なんでこの会社を選んだかということに、きれいごとを言ったらアウト。本心じゃないのは、絶対に見抜かれます。弊社でも年間何十人もの人と会います。小手先の就活は必要ないと思います。相手の目をしっかり見て、自分の言葉で、「自分はこんな人間なんだ。この会社で、こういうことをやりたい」と一生懸命にあなたの熱い想いを伝えてください。

「キレイな言葉で伝えないといけない」「標準語で喋らないとあかん」とか考えていたら、目的を伝えることなく終わっちゃいます。

例えば、Aという企業理念に自分は共感できるのか？もし、共感できないなら、面接を断るくらいの気持ちを持つ。経営理念に共感できない会社で働いても、絶対に長続きしません。就職は、皆さんのスタートです。”やめてもいいんだ″という気持ちでいるなら、相手は不愉快です。たぶん、どこも合格しません。

自分は、絶対にこの会社で骨をうずめるんだという気持ちを持ち、そのためには、社長はどういう気持ちで会社を経営しているのかを調べる。それは、経営理念に書かれているので、「あ！これ、共感できる！この社長の下で働きたい」と思ったら、その気持ちを伝えてください。

当然、いろんな質問はされるので、その準備はしないといけないと思います。「メリットは何ですか」と質問されたら、きれいごとの答えを返すと、全て見抜かれます。自分のメリットは、ちゃんと鏡をみて、自分と向き合って、あなたのメリットは何かを考えてください。

それが分からなければ、自分のメリットは何かな、と周りにきいてください。デメリットもきいてください。堂々とあなたのデメリットを言える人は、あなたのことを本気で思ってくれる人です。自分のメリットとデメリットをちゃんと理解した上で、面接に臨んでください。

A.吉田製材（株）吉田社長:

経営理念は会社にとって目指すべきゴールで、とても大事です。経営理念にとは、達成できるゴールではなく、追求することです。目標と目的は違います。目標は“達成できること”、目的が理念です。どこまでいっても追求しかできない、寄り添うことしができません。社員と一緒にめざして、どこまで歩み寄れるか、その時のメンバーに是非あなたもパートナーとして一緒にやっていけますか、ということです。

経営陣とは、駅伝の選手みたいな感じで、スタートから給水所まで社員の皆さんと走っている。次の世代にバトンを渡すのが、経営陣の仕事。最終ゴールが、経営理念の追求です。

A.（株）中和コンストラクション大浦社長:

うそはつかない！うそをついたら、ばれます。面接では自分のことをアピールして、会社説明会ではしっかり会社のことをきいて、知る。共感できる会社であれば、自分のことはしっかりアピールできます。それでマッチングできれば、大丈夫です。不合格であれば、自分の目指してた会社とは違ったんだなと思えばいい。

A.（株）ルビー辻本社長：

「ワークライフバランス」という言葉は仕事と生活のバランスをとると思われがちですが、仕事が辛くなって、有休を使って休み、また明日から辛い職場に行くというのは、長続きしません。ワークは自分の成長の手段で、ワークの延長線上にライフがあります。ワークとライフは融合しているものだと思います。仕事を通して自分を高め、切磋琢磨できる仲間と出会うことで、人生が豊かになります。日本は資源のない国なので、他国から資源を輸入して、それを加工したものを輸出することで、日本は発展してきました。働かなかったら日本は衰退します。

面接では、学生時代に頑張ったことを聞かれます。よくある回答は、「文化祭を頑張りました！」ですが、ほんまに人生で一番頑張ったことをとことん考えてください。

会社で働くとき、今までにとことん頑張ってきたことが土台になります。自分の“当たり前基準”がめちゃめちゃ高い人は、耐える精神をもっています。自分のとことん頑張ってきたことを面接でアピールできたら、合格に一歩近づけます。

以上、「社長直伝！面接でもっとも大切なこと。自分の魅力の伝え方」をお伝えしました。次回も引き続き質疑応答から、社長が挫折したときの乗り越え方についてお届けします。