

奈良県をはじめ大阪・京都・神戸など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
5月28日に行われたCommunication Forum 2026では、「AIが働く時代に人間の役割とは ~建設業の未来戦略:AI時代の現場の人材育成~」をテーマに、ファーストステップ株式会社 代表取締役の千北慎也氏にご講演いただきました。

近年、ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に普及しています。多くの方が一度は使ったことがある一方で、「実際の仕事でどう活用したらよいのか分からない」という声も少なくありません。
講演では、AIが単なる質問応答ツールではなく、自ら情報を探し、判断し、作業を進める「AIエージェント」へと進化していることが紹介されました。
スケジュール管理やメール作成、資料検索などの事務作業をAIが代行するだけでなく、3Dモデルの解析や修正といった専門的な業務にも活用できる時代がすでに始まっています。
建設業界においても、人手不足や技術継承が大きな課題となっています。

これまで経験豊富な技術者が時間をかけて習得してきたソフトウェア操作や資料作成をAIが補助することで、新入社員の学習ハードルを下げることができます。また、ベテラン社員は単純作業から解放され、より高度な判断や現場管理に集中できるようになります。
しかし、講演の中で最も印象的だったのは、「AIが進化しても人間にしかできない仕事がある」というお話でした。
AIは目的を自ら決めることはできません。
「何を実現したいのか」「どこへ向かうのか」という目標を示すことは人間の役割です。

また、現場で五感を使って異常を察知すること、人と人との信頼関係を築くこと、安全意識を共有することも人間にしかできません。
建設業はまさに人と人とのつながりで成り立つ仕事です。
講演の最後に千北氏は、AI時代に必要なのは「のび太力」だと話されました。
ドラえもんという優秀な道具を上手に使い、自分がやりたいことを実現する力です。
さらに、人間同士の信頼関係や情熱、コミュニケーションといった「昭和力」がこれからますます重要になるとも語られました。

AIが仕事を効率化する時代だからこそ、人間は人間にしかできない価値を高めていく。
今回の講演は、建設業の未来を考えるうえで大きなヒントを与えてくれる内容となりました。
たくさんの質問もでて、充実した時間となりました。

中村建設もAIを上手に活用しながら、人と人とのつながりを大切にし、未来の建設業づくりに取り組んでいきたいと思います。