奈良をはじめ、大阪、関西一円で建設業を営む中村建設株式会社のサチです。
2024年6月7日、竹中工務店が担当する大阪・関西万博の大屋根リング西工区工事で、最上部の梁が取り付けられ、建物の基本構造が完成しました。このプロジェクトでは、竹中工務店独自の新生産システムを導入し、工期を2カ月前倒しすることに成功したことが話題になっています。
竹中工務店では、2024年問題や夢洲での建材物流問題に対応するため、BIM(Building Information Modeling)や3Dプリンタなどの最新のデジタル技術を導入しました。これにより、設計から施工までのプロセスを効率化し、工期を短縮することができ、その結果、人員で15%程度の削減につながったとのこと。
建設業界では、さまざまなシステム化が進められています。弊社の社長が代表理事をつとめる一般社団法人地域建設業新未来研究会(CCA)で今年で5回目になる「CCA STARTUP CONFERENCE 2024」が開催されITを含めたスタートアップを支援しています。
建設業界ほどIT化やDX化が進んでいる業界はないのでは?今回は、竹中工務店も取り入れた「BIM」について解説します。
Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称です。簡単に言うと、コンピューター上で建物の3Dモデル(立体的な図)を作り、その中にコスト(お金のこと)や仕上げ(どうやって作るか)、管理情報(メンテナンスの情報)など、建物に関するいろいろな情報を追加することです。
BIMの目的は、建物を設計する時から作る時、そして出来上がった後のメンテナンスまで、全ての工程でそのデータを活用することです。これによって、建物を作る仕事が効率よくできるようになります。
BIMは、建物を作るための新しい方法で、コンピューターで3Dモデルを作り、その中にいろいろな情報を追加することです。これにより、設計から施工、そしてメンテナンスまでの全ての工程が効率よく行われます。現在、BIMは建築の現場で主流になりつつある新しいワークフローです。