奈良県をはじめ大阪・京都・神戸など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
4月9日から12日まで合同新入社員研修が行われています。今回は、中村社長の講義の一部を紹介します。
ここにいる皆さんは全員、建設業に関わっています。
建設業ってなんですか?
窓の外を見てください。この窓から見える景色の中で、建設業が関わっていないものはありますか?
答えは0です。全部、建設業が関わっています。建設業がなければこの景色はどうなっているでしょうか?我々の業界がこの世に存在しなければどうなっていますか?
全く何にもない景色です。この辺は、もともと湿地帯なので川は溢れ、水浸しになっているでしょう。全く何にもない野原が広がっています。
建設業とは人間が人間らしく生活するためになくてはならない産業、それが建設業界なんです。
家があるということは、人間らしい生活が送れるということなんです。
服も工場で作っているので、建物がなければ、作れなくなってしまいますよね。
スマホがなければ人間らしい生活を送れませんか?そんなことないですよね。家でご飯を食べられて、服を着て人間らしい生活ができないわけではない。情報が入らないと言う不便さはあるけれども、情報の少なさ=人間らしい生活ではないんです。
世の中の生活の、すべての土台になっているのが建設業なんだと思うとワクワクしませんか。
メディアなどで土木作業員というような言い方で、あまり良い印象を与えてない表現や、見下されたような扱い方を受ける場合もありますが、世の中のすべての土台を作っている業界に、自分たちは今、身を置いているんです。
ここに集まっている皆さんは、そんな建設業の中でどの業種の人も欠けたら成り立たないと言う人たちが集まっているんです。
例えば水道屋さんが業界からいなかったらどうなりますか?建物は立派で素晴らしい。お風呂もある。だけど、水が出ない。そういう話になるんです。
皆さんの業種が1つでも欠けたら工事もできなくなってしまうんです。
皆さんの仕事が1つでもなくなれば困ることがたくさんあります。僕たちが身を置いているこの建設業と言う業界は、世の中で最も重要な業界なんだと言うことを意識しておいてほしい。これは日本だけのことではありません。世界で共通していることなんです。どんなに貧しい国であっても建設業はあります。それが僕たちの身を置く業会なんです。
建設業だけで世の中が成り立つわけではない。だけどすべての産業は、建設業がないと、成り立たないということなんです。例えば起業するとしましょう。その時に当然事業計画は立てると思いますが、その後、事業をするにあたっては、必ず更地に家を建てるか、テナントを借りるか、場所が必要になるわけです。場所を用意してから事業を始めますよね。これは絶対に大事なことです。僕らの産業はすべての産業の縁の下の力持ちなんです。これは自信を持って大きな声で言うべきことだと思っています。そんな業界にいるんです。
大手建設業とはわかりやすくイメージすると、新聞の株式欄に名前が載っているような建設業です。中村建設は地元に根ざした建設業です。違いは何だと思いますか?
違いは技術力の差でも何でもないんです。大手さんは賢いのかと言うと、僕はそんな事は絶対にないと思っています。資本金が違うだけ。資本金が違うから大きな建物を建てることができている、それだけの違いなんです。
中村建設が100億のマンションを建てられないのかと言うと、そんな事は無いんです。技術力では建てられるんです。なぜ建てれないのかと言うと、資本力です。100億の建物を建てる時は100億円を借りられる資本力がないと立てられないんです。特に建設業の場合は、契約で完成後に100%と言われると、契約してから建物を渡すまでの間はお金がもらえないんです。その間にお金を立て替えないといけないんです。現実問題として、資本力と人的問題が出てくるかもしれない。
でも、今、中村建設の2階で働く建設や土木のメンバーの実力と、大手の建設や土木のメンバーの実力は違うのかと言うと、絶対にそんな事は無い。資本力と人が揃えば100億のマンションが建てられます。
大きな目立つ建物を建てるとすごいように見える。でも、家を建てる人と100階建てのマンションを建てる人と全く技術力は一緒です。
大手とでも技術力の議論はどんどんするべきだと僕は思います。
地方建設業は働く人も地元の人が多い。地域のことをよく知っています。建設をする際に地元の自治会長さんに挨拶に行ったりしますけれども、そうすると「ああ、あの中村建設さんですね」と言われます。何かしらのご縁でつながっているんです。僕らは奈良から離れないので、何かあったら、直接連絡が来ます。だから覚悟が違うんです。その地域の文化とか特徴を知って建てていきます。
これは強みでもあります。地域の人たちとコミュニケーションを取ることを当たり前としているので、例えば大阪の現場に行ったとしても、コミュニケーション力と言うのは生かすことができます。地域密着のコミュニティーを重視しています。
それだけすごい業界に来たんだと言うことをしっかり覚えていてください。
自分のやりたいことを叶えようと思ったら、今の世の中はお金がいるんです。それを叶えるためには働かないといけないです。親離れして自立する。1人で生きていくためには食べないといけない。食べるためにはお金がいる。服を買わないといけない。服を買うためにはお金が入る。素敵な家を顔持ったらお金がいる。
夢と言うものはどんどん変わっていきます。それは悪いことではないんです。生きていれば叶えたいものは変わっていきます。
皆さんは今、社会人としてスタートした。夢をしっかりイメージしてほしい。学生の頃は親のお金で食べさせてもらったり、服を買ってもらったりしていたと思うけれども、社会人になって、夢を強く願ったときに、自分の手でその夢を叶えることができる、それができるチャンスを手に入れたんだと考えてください。
僕がダイビングをしている写真を見た人もいるかもしれませんけど、僕は働いたお金で行っているので、誰にも気兼ねなく自分のやりたいことをやることができているんです。
僕たちが学生の頃は、暴走族が多くて、学生時代にバイクの免許を取る事は親から大反対されました。本当は大型や中型の免許を学生時代に欲しかったんです。僕は40歳で大型の免許を取りました。これも社会人としての自分の責任のもとでリスクも含めて自分で取ろうと思って自分でやっているんです。これが学生と社会人の大きな違いです。自立と言う中で自分で食べていく。食べていくためにはお金がいる。食べていくだけで終わってしまったらしんどいだけど、もうちょっと頑張って誰に何を咎められることもなく、好きなことを叶えることができるんです。
家に帰ってからお金を持ったら何をしようって夢を考えてみて欲しいです。
皆さんは組織の一員になったと言う状況です。会社と言うのは何でしょうか?社会に貢献をする組織、それが会社です。
会社がお金儲けできるのはなんでですか?今の時代に必要じゃないものを一生懸命作って果たして売れますか?売れないですよね。
世間の人たちが必要としている物が買われていく。それが社会なんです。社会に必要とされているものを提供していく。貢献と書いていますが、それに対する対価が収入なんです。
コンビニを思い出してみてください。皆さんが必要としているものがそこにあるから、コンビニに行きますよね。コンビニって毎日店内の陳列が変わっているって知ってますか?何が売れるかを毎日毎日考えて陳列しているんです。だから僕たちはコンビニに買い物に行くんです。社会の人たちが求めているものそれを提供すること、それが貢献なんです。これが金儲けのシステムの基本なんです。
ええもん作ったから売れるわけではなくて、買ってもらえるものを作っていく。これが商売なんです。それをやるのが組織で会社なんです。
建設業界は一般の人たちとの接点が少ないので実感が湧きにくいけれども社会の中で貢献をしていると言う意識を持ちましょう。
誰かのために役立ちたい、仲間と共に成長したいとお考えの方は、中村建設で一緒に成長しませんか?いつでも達成感や感動を分かち合える新しい仲間をお待ちしております。
奈良・大阪を中心に土木工事、建築工事を行う会社です。
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