奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
これまでに6月5日に開催した『Communication Forum2023』の模様をお届けしています。今回は2部の安全大会から、安全管理と改善活動をテーマに寿建設株式会社(福島県)代表取締役社長 森崎英五朗氏の講演をお届けします。
■『Communication Forum2023』中村社長挨拶ー相互理解から始まる問題解決への糸口ー→https://8-nakamura.co.jp/2023-06-14/
■これからの地域建設業の方向性と継続教育の重要性-Communication Forum 2023-→https://8-nakamura.co.jp/2023-06-16/
■「真剣に取り組む姿は美しい」写真家山崎エリナ氏が語る現場の魅力→https://8-nakamura.co.jp/2023-06-23/
■日々の安全は個々の意識とチームワークから-Communication Forum2023-→https://8-nakamura.co.jp/2023-06-26/
昭和14年に創始者・故森崎鼎氏が大倉土木(現大成建設)より福岡県勝田運炭線工事を請負って以来、誠実施工をモットーに大成建設のトンネル専門の工事を担う。 昭和32年6月森崎工務所として富山県知事登録を受け、昭和33年黒部第4発電所工事の高熱隧道等の難工事に従事、安全面と施工面共に優秀な成績を収められ、昭和38年福島市移転、東栗子トンネル着工し、昭和41年3月17日寿建設株式会社を設立。トンネル専門工事業に留まらず、一般土木工事へも事業を拡大、平成13年より「トンネル屋だからこそ出来るトンネル補修工事」という視点でリニューアル工事事業の取り組みを開始、現在は「トンネル専門工事」「地元ゼネコン」「トンネル補修」という3つの事業を展開。これまでに、みちのくi-construction奨励賞、国⼟交通⾏政関係功労者表彰、⼟⽊広報⼤賞・優秀部⾨賞など数多くの賞を受賞。
寿建設はこれまで具体的な安全指導と労災要因の分析、ルールの徹底化をもとに、”休業災害ゼロ”を7年半達成しています。
事故はこの4点にリスクの大半が潜み、これらには特に注意をして対策をしよう、という取り組みとのこと。
事故原因として、聞き間違い・手元足元が滑る・失念・間違った動きなどヒューマンエラーが関わっており、特に人員が変わった、作業条件が変わった直後など、何かが変わった直後の作業時にミスが起きていることが分かり、「変化する時」に「動くもの」「重いもの」「高いところ」の近くにいると事故が起きやすいと説明されました。
その対策として、「動くもの」「重いもの」「高いところ」に近づかない、近づく時には対策を必ず決める、「変化する時」には一旦作業を止めて手順等を確認するというルールを徹底するよう、誰もが現場でリスクをイメージしやすいように具体的なイラストを工事現場に掲示し、周知徹底を実施しているとのこと。
ゆびさしの「ヨシ!」の言葉と2つの「良視(よし)」の計3つの「ヨシ」を習慣化することで、現場のリスクを大幅に減らす試みです。
ゆびさしとは、現場の作業中に指差し呼称のことで、ヒューマンエラーを6分の1にまで減らすことができると言われています。2つの「良視(よし)」とは、手順やルールが「見える」ことで忘れることや勘違いを防止し、視認性が高まることで注意喚起をより促すためにつくられた造語。
これまでに事故多発の経験を乗り越え、安全スキルの高い会社を目指し、社員一丸となり取り組む事故防止策や職場環境改善策をメディアやSNS・noteなどを通して情報発信することで、社員の意欲にも繋がっているとのこと。
最後に森崎氏は、「建設業の仕事は、こうやるものだと思い込みが大きいが、まだまだ改善の余地がある。時代は大きく変化する。2024年の働き方改革も社員とともにどんな改善の余地があるか、どのように自社が変化していけるのか考えていく必要がある。とにかく行動しよう!とにかく動こう!」と参加者に語りました。
■寿建設株式会社のHPはこちら→https://www.kotobuki-c.net/
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