奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
今回は、『とろける香りいちご』から作られたイチゴミルクベースとスパークリング日本酒を使ったクリスマスシーズンにおすすめのお酒を紹介します。
作るときのコツは、“ゆっくり”と注ぐことです。
最初に作ったときは勢いよく注いだので、泡だらけになってしまいました。見た目は白色の泡といちごのピンク色の2色に分かれてかわいいのですが、飲むときは泡ばかりで飲みにくそうなので、ゆっくり注ぐことをお勧めします。
中村建設のイチゴと平安時代、奈良のお寺で造られていたお酒の2つの共通点があります。
何だと思いますか?それは、「技術」です。この技術力があったからこそ、無理難題に立ち向かい、さらなる進化を成し遂げることができました。
中村建設が運営するいちごカンパニー奈良のいちご工場は、完全閉鎖型植物工場です。この工場では、コンピューターにより温度・湿度を制御したり、二酸化炭素を使い光合成を促進させているので、病気にかかりにくく、害虫が発生しにくいため、化学農薬不使用のイチゴの栽培が実現し、洗わずそのまま食べることが可能になりました。
近鉄奈良駅・JR奈良駅からタクシーで30分ほどの山中に、かつて僧坊酒(僧侶が醸造するお酒)が造られていた正暦寺というお寺があります。清酒ができる前の日本酒は白く濁った濁酒でしたが、室町時代に正暦寺で「菩提酛(ぼだいもと)造り」という酒造りが確立され、「清酒」の原点が誕生しました。
「菩提酛(ぼだいもと)造り」で生まれた革新的な技術の一つに、火入れという約50度~60度で、約1時間ほど火を入れる作業があります。
室町時代末期の永禄から元亀、天正にかけて奈良興福寺の塔頭で僧侶たちの酒造りの作業日記が綴られた「多聞院日記」(たもんいんにっき)に、「火入れ」(低温殺菌)作業記録が頻繫に記載されているそうで、火入れの目的は腐敗防止のためだとか。この作業のおかげで、殺菌された安全なお酒を長期保存することを可能にしました。
この火入れ方法は、ワクチンを使った予防接種や、さまざまなワクチンを開発したフランスの細菌学者のパスツールが、研究の過程で、ワインがくさらないようにする低温殺菌方法を考案する300年も前に、すでに奈良の正暦寺で「火入れ」という低温殺菌方法を確立し、実践していた驚くべき知恵です。
化学農薬不使用のイチゴを栽培を実現した中村建設のイチゴ工場と、長期保存が可能となった火入れのもう一つの共通点は、あくなき創造と妥協なき挑戦。
いつの時代も、美味しくて、安心安全な食べ物をつくり出すには、生産者の熱い想いと確かな技術が裏付けられています。
中村建設では、この『越後姫』を「とろける香りいちご」として、一年中、生産しています。ただし、小さい工場のため、たくさんの収穫量がないため不定期で予約販売という形で販売を行っています。
Facebookなどで予約販売のお知らせを行っていますので、チェックしてくださいね。
■ いちごカンパニー since 2017 Nara https://www.facebook.com/15company.nakamura/
住所:〒630-8413 奈良市菩提山町 157番地
お問い合わせ
電話 0742-62-9569(正暦寺寺務所)
※ご質問・ご相談はこの電話番号でお問い合わせください。
午前9時~午後4時閉門(11月3日~12月第1日曜日は午後5時閉門)
※団体拝観は20名様以上から団体割引が適用されます。
駐車場:約70台
※11月3日~12月初旬のみ、500円の駐車料金がかかります。
■正暦寺のHPはこちら→https://shoryakuji.jp/index.html