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奈良県北和建設業協会で北海道視察研修に行きました!

こんにちは!奈良を拠点に、大阪・兵庫など関西一円で建設業を展開している中村建設(株)のサチです。

2025年9月19日から21日まで、弊社代表取締社長の中村が、奈良県北和建設業協会の北海道視察研修に参加してきました。そのレポートをお届けします!

 

北海道三笠市にある砂子炭鉱

株式会社砂子組に案内いただき、日本に現存する数少ないエネルギー用の石炭を採掘する砂子炭鉱に行きました。炭鉱は、山の中にあります。露天掘りの現場は、とにかく広く、トラックなどの重機がミニチュアのように見えます。

 

ところどころ横に黒い縞模様が入っていますが、それが石炭のある「炭層」です。この炭層に行き着くまでに過去はトンネルを掘って採掘をしていました。現在は、最新のドローンを駆使して測量し、山の3Dデータを作成、そこにボーリングデータをかけあわせて、炭層データを可視化しています。ここに最先端の土木技術が使われているのです。この地層は、推定1億4千万年前のもの。

超大型の重機

遠くからは小さく見えた重機ですが、近くで見るとこんなに大きいのです。バックホーのシャベルは一すくいで七トンの砂をすくえます。

シャベルの爪部分。

ダンプトラックは60tの積量があるそうです。

タイヤだけでも人の背丈ほどあります。

採掘が終わった露天掘りは、埋め戻して元通りに復元をします。その際は、採掘前の稜線通りに戻し、植生も山だった時と同じよう緑化復元をするのだそう。安全第一に事故のないように最新の注意を行っているとのこと。

現場には、キタキツネが遊びにきていました。

砂子炭鉱では、石油エネルギーに代替えされる中で、空知地方を中心にしたエネルギー資源としての役割をもち、実際に胆振東部地震のブラックアウトの時に砂子の石炭と石炭発電所が大活躍しました。

エスコンフィールドHOKKAIDO

日本ハムファイターズのホームグランド「エスコンフィールドHOKKAIDO」。敷地面積5ヘクタール、収容人数は3万5000人、掘り込み式4階建ての建物には、日本初の開閉式屋根付き天然芝球場です。

天然芝の育成を促すために南側一面がガラスの壁になっています。

天然芝の草のかおり、目に鮮やかな緑が選手や訪れた人を癒します。

周辺環境との調和を第一に考え、建物中層部にテラスを複数造るなど、地域に溶け込むデザインが採用されています。野球場以外にも飲食店や子どもの遊び場などを備えて複合施設として地域の人の憩いの場となっています。

研修を終えて

今回の北海道研修では、本州ではなかなか目にすることのできない大規模な現場を訪れ、建設・土木の持つスケールの大きさと可能性を肌で感じることができました。

炭鉱や球場といった華やかで注目されやすい施設も、そこに至るまでの膨大な準備や技術、そして安全への配慮があってこそ成り立っています。

 

私たち建設土木の仕事は、決して派手ではないかもしれませんが、地域の中で暮らしを支える不可欠な存在です。道路や橋、上下水道といった身近なインフラは、普段は当たり前のように使われていますが、それを守り、整える役割を担っているのが私たちの仕事です。

 

目立たないところで地域の安心や便利を守る「縁の下の力持ち」として、これからも地域社会に寄り添い、未来を支えていけるよう努力してまいります。

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