奈良県をはじめ大阪・兵庫など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
大阪市内で進行中の新築ビル建設現場から、「コンクリート打設」の様子をレポートします!
コンクリートの打設の現場は、なかなか見ることができません。コンクリートはスピードが大事なため、現場はピリピリした雰囲気です。
この日は朝から準備万端。まずは型枠大工が設置した型枠のチェックからスタート。鉄筋工がしっかり組んだ鉄筋の配置も確認し、いよいよ打設開始です。
生コンクリートはミキサー車で搬入され、ポンプ車を使って上階へと送り込みます。
打設工とバイブレーター係が連携し、コンクリートが隅々まで行き渡るよう丁寧に流し込みと振動を行います。
現場では、気温や湿度を見ながら打設スピードを調整。ジャンカ(空洞)を防ぐため、細かいところまで気を配りました。
ちなみにコンクリートが固まったかどうかをどうやって確認するのか知っていますか?
打設後すぐに「固まったかどうか」は分かりません。そこで、一般的に以下の3つの方法で確認していますが、中村建設の場合はテストピースを行います。
■テストピースの圧縮強度試験
打設時に専用の型に入れた試験体をつくり、7日・28日後に圧縮試験を行います。
■リバウンドハンマー試験
現場では、表面強度を手軽に確認できるこの方法も活用。
■養生作業
コンクリートがひび割れないよう、適切な湿度と温度を保つことも大切な工程です。
地道に1階から最上階までコツコツと打設していきます。
中村建設では、コンクリートをどのくらい発注するか、現場経験を積ませるために若い施工管理がします(もちろん次席や所長のチェックはします)。絶対に計算を間違えられないプレッシャーのかかる仕事です。今回も担当のS君は、現場を走り回っていました。