こんにちは! 奈良県を拠点に、大阪・京都・神戸など関西一円で建設業をおこなう中村建設(株)のサチです。
埼玉県で道路が突然陥没し、直径約10m、深さ5mの穴にトラックが落ちるという事故が発生しました。事故発生から丸2日が経過しても運転手の救出が進まず、一刻も早い対応が求められています。
近年、このような道路の陥没事故が相次いでいます。その原因の一つとして指摘されているのが、道路の老朽化や、その下に埋設されている上下水道、ガス管、電線などのインフラ設備の劣化です。
日本の道路交通網が整備され、発展したのは高度経済成長期のころ。多くのインフラが50年以上前に整備されたものであり、老朽化が進んでいます。しかし、特に地下に埋もれた設備の点検や修繕は容易ではなく、莫大な費用がかかるため、国や自治体は優先順位をつけて対応しているものの、全体的な進捗は遅れがちなのが現状です。
さらに、気候変動による異常気象の影響で、50年前のインフラでは対応しきれない事態も発生しています。例えば、中村建設でも幹線道路の冠水防止工事など、インフラの刷新に関わる工事を手がけています。
一方で、近年の技術革新により、インフラ点検の方法も進化しています。ドローンを活用した点検や、AIを用いた解析技術が開発され、より効率的なインフラ管理が可能になりつつあります。まだ実用化が進んでいない技術や、高コストで一般企業が容易に導入できない技術もありますが、特にドローンは民間開発の進展により、低価格で高性能なものが次々と登場しています。
老朽化するインフラは私たちの生活に不安を与えるものですが、新しい技術の活用により、安全で持続可能な社会の実現が期待されます。今後もオープンな技術開発と適切なインフラ管理が求められます。