奈良県をはじめ大阪・京都・神戸など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
11月3日は文化の日でした。文化の日は、日本の文化や伝統、芸術を祝う日であり、私たちが受け継いできた文化財の価値を見つめ直す日でもあります。中村建設のブログでは、近代の文化財として建設当時の機能を保ちながら、今も使われ続けている建造物を紹介します。今回は、産業や暮らしに深く関わりながら時を経て今に至る4つの文化財をご紹介します。
山口県にある角島灯台は、明治9年(1876年)に完成し、日本で初めて総御影石造りで建てられた灯台です。建設から150年近く経つ今も、海の安全を守る重要な役割を担っています。特に、角島灯台はフランス人技師の設計によるもので、ヨーロッパの技術が日本の海上交通を支えてきた歴史を感じられる貴重な文化財です。周辺の美しい景観と共に、観光地としても人気を集めています。
三重県伊勢市にある近鉄宇治山田駅は、昭和5年(1930年)に建てられた駅で、近鉄特急が発着する観光拠点として今も多くの人が利用しています。アーチ状の天井やステンドグラスなど、細部にまでこだわったデザインが特徴です。建築当初からの姿をほぼ保ったまま運用されているため、訪れるたびに昭和のレトロな雰囲気を味わうことができます。
愛媛県松山市にある道後温泉本館は、築120年以上の歴史を持つ温泉施設で、日本最古の温泉とされる道後温泉の象徴です。明治27年(1894年)に建てられた木造3階建ての建物は、文化財として保護されつつ、現在も多くの人が訪れる温泉施設として活用されています。温泉の温もりと、重厚な木造建築の風格が魅力で、訪れる人々に歴史を感じさせます。
岐阜県にある読書発電所は、大正10年(1921年)に建設された水力発電所で、日本の近代産業遺産の一つです。今も発電を続けており、産業と文化財としての価値が共存しています。雄大な自然に囲まれた場所に位置し、当時の建設技術が自然環境と調和している姿は、現代の持続可能なエネルギー利用への示唆にもなっています。
これらの建造物は、建設当時の技術やデザインがそのまま残り、今もなお利用され続ける貴重な「近代の文化財」です。産業や暮らしの基盤となる施設でありながら、観光地としても多くの人に親しまれている点で、私たちの生活と密接に関わっています。文化の日をきっかけに、時代を超えて残り続けるこれらの文化財に思いを馳せ、未来へと受け継がれていく価値を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
これからも私たちは、建設に携わる者として、文化財が示す歴史と技術の尊さを大切にしていきます。
誰かのために役立ちたい、仲間と共に成長したいとお考えの方は、中村建設で一緒に成長しませんか?いつでも達成感や感動を分かち合える新しい仲間をお待ちしております。
奈良・大阪を中心に土木工事、建築工事を行う会社です。
キャリア転職は、土木・建築の施工管理に関わってきた方を募集します。採用に関する詳細はこちら。
就活中の学生さん!建築業に触れてみませんか?
2025年2026年2027年新卒を迎える方向けに随時説明会を開催。リアルに働くイメージがわかるインターンも随時受け入れ中。