奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。12月20日に奈良県経済同友会広域支援検討委員会が奈良県に提出した『防災、災害復旧に対す提言〜奈良県がやらなければいけないこと〜』に社長の中村が広域支援検討委員会委員長として経済同友会のメンバーとともに3年かけてまとめ上げられました。
今回の提言は、2000年以降の災害の歴史と災害時の対応を客観的データをもとに伝える現状認識、目指すべき災害復旧体制、民間主導による災害復旧の具体的な提案の3つの構成で作成されています。特に提案部分では、「教育」「医療・福祉」「仮設住宅」「安否確認」「衛生面の確保」「民間企業の防災」細かい章立ての中で、どの民間企業がどのようなことをするのかまでイメージができるところまで咀嚼した提示になっています。
民間事業者の活動や特徴を理解している奈良経済同友会が、どのように民間企業を防災活動に関わらせていくかという視点で具体策を書いているので、新鮮な視点で、実行に移すイメージが浮かぶ内容になっています。
提言の最後に書かれた言葉
は、まさにこれからの未来に必要な考え方だと感じます。
今回の提言は、日頃の災害時に一番最初に被災地で活動をはじめる地域建設業での経験が土壌にあります。2011年3月11日の東日本大震災の際は、すぐに必要な物資を集めはじめて、自衛隊よりも早く、東北の被災地にトラックが到着しました。2016年の熊本地震の際は、4月16日の本震があった4日後には被災地の建設業者と連絡をとり必要な荷物を乗せたトラックが現地に到着するというスピード感です。
建設運輸には、協会という形で業者間を一つにまとめた強固なネットワークがあるからこそ、このスピード感で対応が可能になっています。
提言の中で行政の役割として
■他府県との団体同士の連携を指導
■災害時には行政は指揮に特化できる体制を構築
をあげています。
提言では、
と記載している。また、行政の縦割りの弊害にも追及されており、民間団体間の横の連携は行政ほど複雑ではなく、目的と手段が明確になれば短時間で結ぶことができ、即実行可能であり、行政の縦割りの弊害をなくす手段に民間団体の横の連携がなりうると言及しています。
企業として防災にどのような支援、体制づくりをすればよいのかわからないという声に対して、2022年から中村建設で取り組んでいる福利厚生として社員に対するプッシュ型の防災備蓄の送付を提案しています。
4割の家庭は防災備蓄をしていないというデータがあるそうです。企業の中に備蓄をしていても、実際の被災は会社の就業時間外におこることも予想されるので、国が推奨する最低限度3日間の食料と水を半年に一度程度、会社側が自動的に全社員に送ることによりその企業の社員防災備蓄率は100%となります。
行政が県の産品などで備蓄セットを斡旋するのも一つの方法と提案しています。
2021年の新年挨拶で中村は以下のように述べております。
建設業は、人が「人間らしく生きる」上で重要な役割を担っています。同時に目立つ存在ではありませんが経済にも生活にも大きく影響を与えるのが建設業です。
今、社会環境を取り巻く環境は、決して楽観視出来ない状況にあります。要因の一つとして、近年の過度な自然災害の猛威があり、また2021年の1ヶ月も早い梅雨入りは、それを象徴するものでありました。
すでに一昔前のインフラ、社会整備では対応できないほどの激しい自然災害が当たり前になっており、今後は、生活、経済の「利便性」だけでなく先の時代の「安全性」も考えた工事をしていかなければなりません。今後の気候変動に合わせた社会インフラのニーズは高くなっていくばかりです。
災害地域に一番近くで接触する建設業だからこそ防災や災害時の対応について行政を巻き込んだ強固な体制をつくる必要性を感じているのだと思います。
(道路凍結に備えて凍結防止剤を散布する中村建設)
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