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【土が変われば色も変わる】〜アジサイと土木の不思議な関係〜

こんにちは!奈良を拠点に、大阪・兵庫など関西一円で建設業を展開している中村建設(株)のサチです。

 

先日、社員が自宅の庭で咲いたアジサイを会社に持ってきてくれました。ご存じの方も多いかと思いますが、アジサイの色は土の性質によって変わると言われています。酸性の土では青く、アルカリ性では赤く。土のpHが、花の色に影響します。

アジサイが咲く“土”は、建設の世界でも非常に重要な存在

建物や道路、橋など、すべての構造物は「土」の上に建ちます。土壌の強度や水はけ、含有成分によって、基礎の設計や工事方法が大きく変わってきます。

 

たとえば水はけの悪い粘土質の土地では、建物が傾いたり沈んだりするリスクがあるため、杭を深く打ち込む「杭基礎工法」が必要です。一方で砂質で締まりの良い地盤なら、地表近くに基礎を設ける「ベタ基礎」や「布基礎」が適しています。

 

また、地中に硫黄や塩分などの成分が含まれていると、鉄筋コンクリートが化学的に劣化する恐れがあるため、使用する材料や防食処理にも工夫が求められます。

だからこそ、工事前の地質調査は欠かせません。

 

アジサイが語るように、土には目に見えない力があります。建設現場でも、その「見えない力」と向き合い、最適な工法を選び、確実な施工につなげています。

アジサイは日本が誇る和の花

アジサイ(紫陽花)は日本が原産の植物であり、世界に誇れる“和の花”のひとつです。

アジサイは奈良時代以前から日本に自生していたと言われる植物。特にガクアジサイは、日本独自の美しさとして欧米に輸出され、現在の西洋アジサイの原型にもなりました。

アジサイが咲く梅雨は、日本の建設業にとっても試練の季節です。湿気、ぬかるみ、排水…。そういった自然条件に真っ向から向き合ってきた日本の土木・建築の知恵や工夫も、アジサイと同じように“日本が世界に誇れる技術”だといえます。

 

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