奈良県をはじめ大阪・兵庫など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
今回は、中村建設の坂口所長にお話を伺いました。坂口所長は現在、次世代を担う人材の育成に情熱を注いでいます。
今は、宮路という若手を次席として育てています。彼が私がいなくても現場を回せるようになることが、今の私の大きな目標です。私がいなくても宮路が、現場をきちんと機能させることができれば、現場は大きく変わると思います。
宮路は、橋口という入社歴の浅い後輩の指導をしています。お金周り以外、現場の内容を任せています。前回と今回の現場で施工図を書かせて、現場の指示が出せるように指導しています。
建物を建てる場合、設計図だけでは作れないので、細かい図面を作る必要があります。大まかに書かれた施工図を宮路が、各職人さんと折衝して、それを完成させる。昔は私も自分で書いていましたが、今は宮路に任せています。
ええ。どうやったら決められた空間に物が収まるか、大工さんや鉄筋さんと相談しながら肉付けしていきます。宮路は職人気質なので、職人と話をするのが得意です。宮路は数ヶ月先を考えて段取りができるようになりました。
そうですね。所長は竣工のことを考えて、次席は二、三ヶ月先を考えて、下は二、三日先のことを考える。工程が大事で、何かをしようと思ったら、いつまでに何ができるか考えています。今回の現場では、私は軽く指示を出しますが、承認をとるなど、あとは宮路に任せます。
今回の現場で、自分の出番が少なくなり、現場をちゃんと回しているなと感じます。だいたいこんな感じというものは私が作りますが、細分化するのは宮路です。
現場の人が足りないので、今いる後輩たちを早く、現場が任せられるぐらいまで成長させたいと思っています。今は、宮路も担当している現場のことで必死ですが、いずれは、ここだけでなくて複数の現場を見れることができたらいいなと思っています。
そのためには、会社の行事ごとに出席したり、他の現場を見たり、する必要があるなと思っています。