奈良県をはじめ大阪・兵庫など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。入社3年目で次席として現場をまわし、後輩の育成に尽力する宮路さんにインタビューを行いました。
20代後半で中村建設に入社し、現在31歳になる宮路さん。前職も建設業だったが、一人で現場を回す経験はなかった。入社当初は何をすればよいのかわからない状態だったが、3年の経験を経て、所長の下で次席として現場を任されるようになった。
「仕事の流れを理解しないと、後輩に指示を出すこともできません。3つの現場を一から最後まで担当し、ようやく全体の流れが頭に入るようになりました。今の現場は、所長と自分、そしてもう1人の3人で回しています。」
次席の立場になり、責任の重さも増してきた。
「所長から『この現場はお前に任すよ』と言われる日が来るかもしれません。そうなったときにしっかり対応できるように、学び続けています。上司からの信頼も大きく、言われたことをしっかり実行する姿勢が大事だと思っています。」
また、仕事が多忙な中でも、重要だと感じたことは積極的に取り入れる姿勢を持っている。
「忙しくても、面倒なことでも、やった方が良いことは取り入れるようにしています。そういう素直さが、成長につながると考えています。」
後輩が増えてきたが、指導に対する負担は少ないという。
「年齢も近いので、コミュニケーションが取りやすいですね。海外出身の後輩もいますが、文化の違いは受け入れるようにしています。ただし、仕事に支障が出ることは指摘します。」
後輩の成長を促すため、自ら実践の場を作ることを心がけている。
「自分も実践の機会をもらって成長してきたので、後輩にも経験を積ませることが大切だと思っています。間違ったことはしっかり指摘し、技術の伝承を意識しています。」
所長を目指す上で、リーダーとしての資質も学んでいる。
「所長の仕事がどのようなものか、少しずつわかってきました。今は若手を育てることに注力していますが、人を動かすことにはまだ慣れていません。指示を出すのが苦手な部分もあるので、改善していきたいですね。」
尊敬する坂口所長のマネジメント力にも学ぶ点が多い。
「坂口所長は人の使い方が本当に上手で、頼み方がすごく上手いんです。そのあたりはぜひ見習いたいですね。交渉力や信頼関係の築き方も大事で、何度も良い仕事をすることで相手の信頼を得ることができます。」
中村建設では、現場で予算管理を行うため、利益を残すことが直接仕事の楽しさにつながる。
「利益を残せるようになると、仕事の面白さが増してきます。コスト管理や値切り交渉なども重要なスキルで、今後さらに磨いていきたいですね。」
中村建設では資格取得を奨励しており、宮路さんも挑戦を続けている。
「会社からも資格試験について電話がかかってきます。今年は合格する予定です(笑)。そろそろ本腰を入れて勉強しないといけませんね。」
入社3年で次席となり、現場を回す立場となった宮路さん。所長を目指しながら、後輩の指導や現場の管理に尽力している。責任のある仕事を通じて成長し続ける彼の姿は、これからの建設業界を担うリーダー像そのものだ。