奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。2021年に入社し、3年が経過したタンくん。今回、RC現場で頑張っているということで、インタビューをさせていただきました!
RC(鉄筋コンクリート)構造の現場は初めての経験だったが、これまでに倉庫や店舗、お寺の宝物庫など多様な現場を経験してきた。
「最初の現場はトラックの倉庫でした。その後、お寺の宝物庫、ホンダの店舗とさまざまなプロジェクトに携わりました。現場ごとに施工の仕方が全然違うので、最初は戸惑うこともありました。」
建設現場では、所長や次席のもとで施工管理業務を担当するタンくん。特に、コンクリートの計算は重要な仕事のひとつだ。
「コンクリートは1立米3〜5万円するので、無駄が出るとコストがかかります。この間も計算ミスでミキサー車を返すことになってしまいました。最初は失敗も多かったですが、経験を重ねるうちに施工の流れがわかるようになりました。」
現場での経験を重ねることで、工事の進行を見通せるようになり、自信もついてきた。
「今では、2〜3ヶ月先の工事の進行をイメージできるようになりました。一度経験した作業は次からスムーズに対応できます。」
所長の仕事は多岐にわたる。鉄筋、型枠、コンクリート、塗装、サッシ、タイル、左官、電気、設備など、すべての工程を管理する必要がある。それを横で支えようと奮闘する。
「特に難しいのは電気と設備ですね。配管や配線の位置は理解できますが、具体的にどんな機材を使うかは専門の人に聞かないとわかりません。例えば、22階まで水をどうやって運ぶのか、まだ完全には理解しきれていません。」
ベトナムでも日本の建設会社で働いていたが、日本の施工方法とは異なるため、一から学び直したという。
「ベトナムでは鉄骨の立て方や鉄筋の組み方が日本と違います。日本のやり方を学ぶために、またゼロから勉強しました。経験を積むことが大事ですね。」
現在、施工管理技士の資格取得に向けて勉強中のタンくん。日本での生活にも馴染み、結婚もして根を張る決意をしている。
「日本のお米が美味しくて気に入っています。先輩たちも優しく、オフの日には飲みに連れて行ってくれます。」
また、業務の効率化にも関心を持っている。
「最近はタブレットを使って現場で報告を完了できるアプリがあり、これから導入が進むかもしれません。DX化のおかげで、漢字を書くのが苦手でも、候補が出てくるので助かります。」
入社3年目を迎え、施工管理として着実に成長しているタンくん。失敗や困難を乗り越えながら、日本の建設現場で経験を積んできた。これからも資格取得や新たな技術習得に挑戦し、日本での生活を充実させていく。