奈良県をはじめ関西一円で建設業を営む中村建設（株）のサチです。近畿地方整備局より中村建設㈱の「大和御所道路新雀堂橋下部工事」の功績が讃えられ、近畿地方整備局局長より表彰していただきました。

頭書工事とは

頭書工事は、業界用語で、川の中で行う工事をさしています。具体的には、ゲートを取り付けたり、管理用の橋を設置したり、水を取るための管を設置したりします。この工事は、水を取る時期などの制約があるため、短い期間でたくさんの作業を行わなければなりません。

作業がたくさんあるので、しっかりと調査をして、予想外のことが起こっても対応できるように、綿密な計画を立てる必要があります。

1. １、通・電力・通信の事情
2. ２、仮設建物や工事用道路など仮設備の用地
3. ３、警察・消防署・労働基準監督署、病院、ダム管理事務所などの連絡機関の所在地
4. ４、その他、工事災害や公害などの防止に必要な事項

施工計画における留意事項

調査結果に基づいて、安全な施工計画を立てることが重要です。

1. １、調査で知り得た条件に適合する施工計画を立てる
2. ２、次の点を考慮して、安全な施工計画を立てる
   • ・安全性を十分考慮した施工法
   • ・安全衛生上問題のない仮設備
   • ・安全性を欠く作業順序や同一作業範囲での平行作業を避ける工程計画
   • ・極力時間外夜間作業を避け、適切な休日を考慮する
   • ・作業範囲や作業量に応じた機械や人員の配置
   • ・第三者に対する公害防止施設および対策
   • ・安全衛生管理体制の整備

工程計画における留意事項

適正な工程計画を立て、管理するためには以下のことに注意します。

1. １、調査不足や施工計画の疎漏
2. ２、作業員や資材・機械器具の手配遅延
3. ３、第三者とのトラブルによる工事遅延
4. ４、関係機関との協議遅延
5. ５、不測の事態による工法の変更
6. ６、施工不良や設計図と出来形の不一致による手戻り工事
7. ７、不測の事態発生時の対応措置の遅延

頭書工事には、多くの困難が予想されます。天候や地質、交通インフラ、環境保護規制、地元住民との調整など、さまざまな要因が工事の進行に影響を与えます。これらの困難を克服するためには、事前の調査と計画、柔軟な対応が求められます。

着工前の記事はこちらです。

■　中村建設の現場を見てみよう！橿原市新雀堂橋周辺の工事の様子　https://8-nakamura.co.jp/2022-12-05/

新入社員だった山本さんが2つめの現場として経験を積んだ場所でもあります。

■　今年度新入社員の現在の様子、現場事務所まで電車通勤しています。　https://8-nakamura.co.jp/2022-12-07/

難しい工事をしながら後進の育成もしている現場所長のインタビューはこちら

■　現場所長が伝える、仕事を長く続ける秘訣は“コツコツとちょっとずつ”　https://8-nakamura.co.jp/2022-12-09/