奈良県をはじめ大阪・京都・神戸など関西一円で建設業を営む中村建設(株)のサチです。
建設の仕事は、プロの専門家のチームビルディングです。どれひとつ欠けてもビルは建てられません。今回は、合同新入社員研修の講義の中で業界の仕事を知る講義の中から株式会社中川組 川井営業部部長の講義をお届けします。
株式会社中川組は、「人と環境と未来をつくる」をテーマにかかげています。人の中には、お客さまや取引業者、社員を守りたいという願いが込められています。解体工事を通して「未来再構築」を行なっています。
環境に直接関わる解体の仕事で環境を守り、社会貢献をしていく会社です。経営方針は、「安全第一」「無事故無災害」を目指し、迅速かつ完璧な施工を責任を持って行うとともに、すべての工事に対し、自ら定めた指標のもとさまざまな観点から環境保全をおこなっています。
昭和54年3月に創業し、いろいろな工事を手掛けています。よく、工事現場で、いろいろな機械が並んでコンクリートを割ったりする「破つり工事」を見ることがあると思いますが、それです。さまざな工事現場で解体工事をしている会社です。
解体工事は、建設業の29業種の一つに認定をされていて、解体工事は、「とびや土木工事」の区分だったのですが、建設業許可業種として新設されてからは、ゼネコンや公共工事などの解体工事業の許可がいります。内装の解体は「内装工事業」の許可がいたり、屋根の解体は「屋根工事業」の許可がいります。うちは、全部の解体許可を網羅しています。
株式会社中川組 http://nakagawa-gumi.jp/
解体工事業は500万円以下の工事の場合は、届出だけでできるので、起業がしやすいんです。木造住宅の解体などをやっているところを調べていくと、資格を持っていないということころが多いです。取り締まったり協会などで注意喚起をしたりしていますが、なかなか、末端まで周知ができていないのが現状です。
解体工事のイメージってだいぶ悪いんと思います。建設業全般がガラの悪い人がやっているというイメージが大半だと思います。解体屋さんには、見た目で強面の人が多かったので、悪いイメージを持たれています。電話で個人の人から見積もりを依頼されるときは、電話口で緊張されているがのわかるほどです。やはり、イメージアップをしていかなければいけないということで、かっこいい発信をしています。
会社では、入ってきた人が働きやすい環境をつくるのかを日々考えています。
営業に行った時に、見た目が綺麗なのになぜ壊すのか聞くときがあります。耐震基準に達していなくて、綺麗だけど、解体するということがあります。
解体工事の流れは、見積もり依頼、現地調査、工法の説明、ご依頼、契約、工事という流れになります。
実際に施工する際は、届出をだします。そのあとに近隣あいさつです。近隣の人とのコミュニケーションをとったり、自治会長に挨拶に行ったりします。その後、義務付けられている石綿の調査をおこない、近隣家屋調査をします。これは、隣接している建物が、重機の影響でヒビがいったり、壊れたなどがあった時に、保険を使います。ちゃんと補償をしたいので、近隣に事前調査をします。保険の業者は中立の立場なので、ちゃんと審査してくれます。予期せぬことはありますが、今までは、大きな事故はありません。
電気、ガスは切り離します。水道は仮設工事をして立ち上げます。そのあと、足場であったり、侵入路、建物解体工事、基礎解体工事、整地工事、外構工事、近隣挨拶をします。全て終わったら家屋の事後調査を行います。調査が終わって、書類がすべて揃ったら、発注者に完了書類提出をします。